
環境・社会理工学院AO入試に関する受験者へのメッセージ
東京工業大学の建築学科には、その前身の東京高等工業学校時代の1907(明治40)年に最初の学生を受け入れてから100年以上の歴史があり、その間に優れた建築家や技術者、研究者を輩出してきました。
建築学系の特徴としては、意匠(デザイン)から建築計画・建築史・構造・材料・環境工学に至るまでの建築関連分野を網羅していること、ほとんどの学生が大学院修士課程に進学するのでそれを前提にカリキュラムが組まれていること、少人数教育で、研究室での活動を重視していること、海外との交流を重視し欧米からの留学生も多いことがあげられます。また、建築の形のよさだけではなく、それを考察するための言説(理論)を重視するのが東工大建築系の大きな特徴です。つまり、「理論にも強い建築家」「デザインを批評できる技術者」の養成をめざしています。
環境・社会理工学院のAO入試に総合問題A(造形課題)が設けられています。これは造形に関する問題を課すものです。総合問題Aを選択した合格者の中から最大7名は 2年次の系所属の際に優先的に建築学系に入ることができます。
この「造形課題」を設けた理由は、受験生の能力をより多角的に評価するためです。具体的には、単に絵が巧みかどうかを見るのではなく、3次元の空間把握・表現についての能力を評価するというものです。3次元の立体をイメージできること、そして自分が構想した空間のイメージを図面などで表現できるということです。それは建築について思考するための重要な能力として、私たちの学系が重視しているもののひとつです。
試験時間は2時間です。持参するものは、黒鉛筆と消しゴムです。(2009年4月、2011年6月修正、2017年5月修正、2019年6月修正 )
東京工業大学建築学系